男女問わず髪の毛の悩みを抱えている人はたくさんいます。その中でも特に女性の場合では、髪の毛をつやつやにしたいと思う人が多いです。しかしその適切な方法がわからない場合も多く悩ましい所です。ここでは主に髪の毛の構造についてやケア方法、他にも髪質を保つための食生活などを説明します。これを読めばあなたもつやつやの髪を取り戻せることでしょう。
目次
美しい髪の毛とは?
まず美しい髪の毛にする為には、髪の毛の本質を知らなければなりません。髪の毛というのは基本的には「死滅細胞」と言われています。死滅細胞とは、再生をしたりすることが出来ない細胞のことです。つまり髪というのは生えてきた時点から、どんどん劣化してゆく性質があるのです。ですからドライヤーやパーマ、もしくはカラーなどで一度傷めてしまった髪の毛は、抜け落ちるまで修正が効かないという特徴もあります。その為美しい髪の毛を維持するためには、髪の毛を痛めないような「適切な予防」が必要になるのです。
では美しい髪の毛とはいったいどのような事を指すのでしょう。それは主に「つやつやで、滑らかで、健康的に見える髪の毛」のことを言います。このような健康的な髪の毛を維持することが理想ですが、髪の毛は自分で傷めているつもりはなくても、紫外線や摩擦などにより自然にダメージを受け続けているのです。しかしダメージヘアであっても正しいケアをすれば、美しい髪の毛を取り戻すことも期待できます。
ノープーの効果とデメリット
ノープーとは、シャンプーを使用せずに髪の毛を洗うヘアケア方法です。主にシャンプー剤を全く使わないで髪を洗うことを指しますが、シャンプーをつけることを、何日おきに減らしたりする場合でもそう呼びます。ノープーはヨーロッパやアメリカで誕生したと言われ、お湯だけで髪を洗う事から日本では「湯シャン」とも呼ばれます。シャンプーを使用しない為、環境にもよく自然志向であることでも知られています。しかし湿気の多い日本では、乾燥しているヨーロッパに比べ、ノープーが適していないと言われております。
ノープーのメリットは、それを続けることによって髪の毛と頭皮が健康な状態になり、さらにツヤも出てくることが挙げられます。ただしデメリットとしては慣れるまでに、時間がかかってしまうことが挙げられます。それはシャンプーを使用しないことにより、頭皮の皮脂量のバランスが悪くなり、始めてから数カ月間は髪の毛や頭皮が臭う事があるのです。その為に人によっては頭皮のべたつきなどを感じて、気持ち悪さを覚える人もいます。しかしそれは最初の数か月間だけであり、それを乗り越えると頭皮や髪の毛が健康的なつやのある状態になると言われております。
髪の毛にダメージを受けやすい自然乾燥
シャンプーをした後に、ドライヤーで髪を乾かすことを面倒に感じる人がいます。さらにドライヤーから出る温風で、髪の毛が傷むのではないかと懸念する場合もあります。そのようなときに、自然乾燥させて髪の毛を乾かすという方法があります。自然乾燥ならばドライヤーの温風だけではなく、髪をタオルで乾かすときの摩擦のダメージも避けることが出来ます。しかしその反面、自然乾燥では髪の毛をつやつやにする上で、逆効果になってしまうというデメリットがあるのです。なぜならば髪の毛が濡れている状態を放置しておく事は、髪がダメージを受けやすい状態にあるからなのです。
自然乾燥で髪を乾かすときには、長時間にわたって髪の毛が濡れたままになっています。そうなると髪の美しさを決める「キューティクル」が開き、内部の水分が減少してゆき、髪の毛がパサつく現象が起きるのです。さらに頭皮が湿った状態が長くなった場合、髪や頭皮に雑菌が繁殖しやすくなることもあります。他にも頭皮が濡れていると温度が下がって冷えの原因にもなってしまうことがあるのです。
シャンプーの選び方
髪質というのは人それぞれ違います。さらに季節や年齢によっても変化するものなのです。ですからシャンプーを選ぶときに重要視した方が良いのは、自分の髪質にマッチしたものを選ぶという事です。シャンプーをするメリットは、汚れや臭いを取って頭皮や髪を清潔に保つことが目的です。しかしシャンプーをするたびに髪や頭皮は、摩擦などのダメージを受けることになります。ですから自分の髪質や頭皮にマッチしていないシャンプーを選んでしまうと、さらにダメージが大きくなることもあります。
他にもシャンプー選びで大切なこととして、適度な洗浄力のあるシャンプーを選ぶことです。それによって髪の毛のダメージを、最小限に抑えることが出来ます。人によって最適なシャンプーはそれぞれ違います。もしも自分に合った商品が見つからない場合には、美容師などの髪の専門家のアドバイスを受けましょう。より良いシャンプーに巡り合える手助けになります。
正しいシャンプーの方法
つやつやの髪の毛にするためには、ただやみくもにシャンプーをするだけではなく、正しいやり方を学ぶことが大切です。その手順としてまず、シャンプーをする前に、38から40度くらいのお湯だけで髪を洗います。その時の注意点としてさらっと流すだけではなく、1から2分くらいかけて毛髪と頭皮の汚れを洗い落とすようにすることです。38から40度に調節する理由は、それ以上に高い温度のお湯であると、頭皮の大切な油分まで流してしまう可能性があるからです。他にもキューティクルにもダメージを与えないようにする為でもあります。
そしてお湯で汚れを流し終えたら、シャンプーをつけて頭を洗います。その時にはシャンプーの適量を守るようにしましょう。すでにシャンプーをつける前にお湯で汚れなどは洗い流しているので、シャンプーをたくさんつける必要はないのです。たくさん付けすぎると髪の毛を傷める原因にもなります。ですから少量を使用し、さらにすすぎを十分にして髪にシャンプーを残さないようにします。そして髪を洗う時には指先で、頭皮をマッサージするように洗います。くれぐれも爪をたてたりしないように注意してください。
トリートメントの選び方
シャンプーと同じくらい大切なのがトリートメントです。このトリートメント選びもシャンプーと同様に、髪質にあった成分の商品を選ぶようにしましょう。トリートメントを選ぶ際には、まず自分のヘアダメージの状態を見極めてから選ぶようにします。そしてトリートメントの特徴として、洗い流すタイプと洗い流さないタイプの二つに分かれます。髪の毛のパサつきを治したい場合などには、洗い流すタイプが適しています。
洗い流さないタイプの特徴はそれを使用することによって、紫外線やドライヤーの熱などから髪を守る役目があります。つまり洗い流すタイプは主に傷んだ髪の「補修」で、洗い流さないタイプは、髪の傷みを「予防」する目的があるのです。さらに「ミルクタイプ」や「オイルタイプ」など細かく分類されます。ミルクタイプは髪の毛への馴染みが良いのが特徴で、オイルタイプは髪の傷みが大きい人向けに有効な商品です。
正しいトリートメントの方法
つやつやの髪の毛を作るにはシャンプーだけではなく、トリートメントの正しい手順を知ることも大切です。トリートメントの効果を最大限に得るためには、つけ方がとても大切になります。まずはシャンプーの後、濡れた髪のままトリートメントをつけるのではなく、しっかりと髪の水分を取った後つけるようにします。水分はタオルを使って取るようにしましょう。
そして髪が乾いたら、適量のトリートメントを掌に広げます。注意点としては用量を守り、使いすぎないようにすることです。間違っても直接頭に振りかけるようなことは避けましょう。トリートメントを髪につける時には、毛先から根元に向かって馴染ませるように使用します。そしてすぐにお湯で濯いでしまうのではなく、トリートメントを髪になじませるために、一定時間を置くようにしましょう。それが済んだら最後に髪の毛をこすって傷めないように、やさしく濯いでトリートメントを落とします。
ヘアオイルの選び方
ヘアオイルとは、トリートメントやヘアセットの時に使用するヘアケア剤のことです。日本では、古くから髪の毛のツヤを出すために使われてきました。そのヘアオイルには、大きく分けて二つの種類があります。一つ目は「植物性」のものと、もう一つは「鉱物性」のヘアオイルです。植物性ヘアオイルは、オリーブオイルや椿油が代表的です。特徴は植物から採取したオイルであるという事や、中には純度100パーセントの商品もあります。植物に含まれている天然成分が、髪の毛や頭皮に効果を発揮します。
一方で鉱物性ヘアオイルは、純度の高い鉱物油を使用しています。ヘアオイルのほとんどは鉱物性で、ヘアオイルの主流と言っても過言ではありません。特徴としては髪の毛を外部の刺激から保護したり、髪の毛の手触りなどを良くする効果を発揮します。他にも鉱物性ヘアオイルでは髪の毛先などのダメージにも効果を発揮しますが、頭皮などには使用しないように注意しましょう。
ヘアオイルの正しい使い方
ヘアオイルも正しい使い方を知っておくことが大切です。ヘアオイルは主に、ドライヤーで髪の毛を乾かす前に使うのが一番です。そしてオイルを塗る前に、タオルドライをして濡れた髪を乾かしておきましょう。理由は水分をふき取ってからの方が塗りやすくなるからです。使用前に手ぐしやブラシで、髪の毛をとかします。そして適量のヘアオイルを掌で馴染ませて、毛先や髪の毛の内側につけるようにします。注意点としてヘアオイルを直接髪の毛につけるのは避けましょう。
そしてヘアオイルの用量を守ることも大切です。多すぎると髪がべたついてしまい、少なすぎると効果が半減してしまうので、自分の髪の量に合った適量を使用してください。適切な使用量は3から4滴くらいが適量です。ショートの場合にはそれよりやや少なくします。このようにヘアオイルを、ドライヤー使用の前に使うことによって、ドライヤーの熱から髪の毛を守ることが出来るのです。
ドライヤーの選び方
髪の毛を乾かすために重要な役割を発揮するのがドライヤーです。しかしドライヤーは適当に選んで購入してはいけません。髪の毛や頭皮にダメージを与えないためにも、自分の髪質に合ったドライヤーを選ぶのはとても大切な事なのです。そのドライヤーを選ぶときに一番大切なことが「風量」であると言われます。なぜならば風量が大きいほど、髪の毛に過剰な温風を与えないので、髪がダメージを受けにくくなるからです。さらに風量が大きければ髪だけではなく頭皮まで、短時間でしっかりと乾かすことも出来ます。
他にも、あまり高温になりすぎないものを選ぶことも大切です。高温になりすぎると髪へのダメージに繋がります。ですから風量が多く低温の風で乾かすようにします。そうすると髪の毛へのダメージが軽減できるのです。さらに冷風やコールド機能のついたドライヤーを選べば、髪の毛先に冷風を当てることが出来ます。そうするとキューティクルが閉じるので、髪の毛にツヤを出したい場合には最適です。
ドライヤーの正しい使い方
自分に合ったドライヤーを購入したら、次は正しい使い方を知ることが大事です。髪の毛を洗った後は、ドライヤーでしっかり乾かすことが大切です。ドライヤーを正しく使うことにより、髪の毛にツヤを出したり、パサつきを抑えたりする効果があるのです。パサつきを抑えたい場合には、髪の毛を根元から乾かすようにすることが大切です。髪の毛は毛先のほうが乾きやすく、それがパサつきの原因になります。ですからドライヤーを上手に使用して、根元から乾かすようにしましょう。ただし根元に直接ドライヤーの温風を当てると火傷をしたり、髪や頭皮が痛む原因になります。使用の際にはドライヤーを20cmほど離して、頭皮から乾かすようにします。温風で乾かした後、最後には冷風で髪の余熱を取ってみましょう。するとキューティクルが閉じてつやが生まれるのです。
ヘアアイロンの選び方と使い方
ストレートやカールなど、自分の好みの髪に仕上げてくれるのがヘアアイロンです。そのヘアアイロンを選ぶ際にも、自分の髪質に合ったものを選ぶのが鉄則です。選ぶ際には大きさや重さの他にも、髪の毛がダメージを受けにくい、ヘアケア機能がついたものを選ぶようにしましょう。特に髪の毛を出来る限り傷めないようにするためには、細かい温度調節が効くヘアアイロンを購入する事が適切です。
そして使い方にも注意が必要です。まずはヘアアイロンを使う前に髪の毛をブローします。その時に髪が濡れたままヘアアイロンをかけないように気を付けましょう。必ずしっかりと髪を乾かした後に、くしで髪の毛をとかします。そしてヘアアイロンをかける時には、一気にかけないように注意します。この時は髪の毛をブロッキングしてから、少しずつ丁寧にアイロンするようにこころがけます。
髪の毛のUVケア
女性の肌に大敵の紫外線ですが、髪の毛にとっても同じです。実は髪の毛に当たる紫外線量は肌の2から5倍にも上ります。ですからダメージを防ぐためには「髪のUVケア」が大変重要になります。その為の対策として特に夏に外出する時には、紫外線予防の帽子や日傘を携帯するようにしましょう。他にも髪の毛と頭皮に対応した日焼け止めを使うと効果的です。あるいは髪の毛を結ぶことにより、髪に直射日光が当たる面積を少なくする対策も効果があります。そして紫外線がひどい時期の対策として、シャンプー後に髪を乾かした後、ドライヤーの冷風を髪にあてると効果があります。それによってキューティクルが閉じて、紫外線のダメージを抑える可能性があると言われています。
つやつやの髪の毛を維持する食べ物
食べ物から髪の毛のつやを出す方法があります。髪の毛によい食べ物には昔から、ワカメなどの海藻類が良いと言われてきました。それ以外にも主に大豆や豆腐、魚介類なども髪の毛に良いとされます。なぜならば毛髪の原料はほとんどが「アミノ酸」で作られており、そのアミノ酸を多く含むのが「たんぱく質」であると言われます。大豆や豆腐などにはそのたんぱく質が多く含まれているのです。
ミネラルは人間の細胞を正しく機能させる役割を果たします。そして髪の毛によいミネラルにはヨウ素や亜鉛、ゲルマニウムなどがあると言われます。基礎代謝を促して、髪の毛のつやを良くする働きがあります。亜鉛は主に皮膚の形成などに役立つミネラルですが、髪の毛に対しても抜け毛予防などに効果が期待できるという研究結果があります。ゲルマニウムは昔から温泉成分の一つとして有名です。飲料などで体内に取り入れることにより、新陳代謝につながってゆきます。
いつも髪の毛をつやつやにしておこう!
髪の毛のつやを維持するためには、日ごろから体の外部や内部からの両方のケアが必要になります。外部のケアは紫外線を当てないようにしたり、シャンプーやドライヤーなどを適切に使用することなどです。内部のケアは髪の毛に良い食生活を維持するという事です。その両方のケアを日ごろの習慣にして、髪の毛をつやのある良い状態にしていくことが大切です。しかし髪の毛の悩みをどうしても自分で解決出来ないようであれば、髪の毛の専門家に相談してみることがベストです。その時には美容室のスタイリストに相談してみると良いでしょう。きっと良い答えを教えてくれます。
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